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『 ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ』

1997年アメリカ映画
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お勧め度   猫登場度
【監督】バリー・レヴィンソン  【主演】ロバート・デニーロ(コンラッド役)
【あらすじ】
大統領選挙直前に、大統領のセックススキャンダルがマスコミにスクープされてしまいます。
選挙までマスコミの目をスキャンダルからそらすために、その道のプロ「もみ消し屋」のコンラッド(ロバート・デ・ニーロ)が呼ばれ、極秘計画が実行されます。
コンラッドが考えたその計画は、アルバニアに不穏な動きがあるという偽情報を作り出し、あわや戦争勃発ではという騒ぎを起こしマスコミの目をそちらに向けさせようというもので、そのプロデュースをハリウッド映画の大物プロデューサースタンリー(ダスティン・ホフマン)に依頼します。
大仕事にはりきるスタンリーの考えた筋立ては二転三転しながらも狙いはみごとに的中し、最終的に計画はうまくいくのですが・・・。
【猫の登場】
プロデューサースタンリーがメイキング映像のため逃げ惑う少女に抱かせるには仔猫がぴったりするから用意しろと言います。
よくわからないペット担当者は仔猫だけではなく、ずらりと犬もいろいろな種類を用意し、聞いた事もない珍しい名前の犬(見かけはそれほど珍しくはなかった)を抱いて、こっちのほうがいいのではと進めたりします。
仔猫じゃなくてはダメだと言われ、ようやく登場するのがスタッフに抱かれた大きなヒマラヤンです。
「それは仔猫じゃない」とダスティンホフマンがイライラして言うと、隣の人に抱かれたヒマラヤンの仔猫が2匹映ります。
「それが仔猫だ」と言っておきながら、あっけなく結局は猫はデジタル処理で後からいれるからと、ポテトチップの大袋を猫の代わりに少女に抱かせて、撮影がスタートします。

デジタル処理をする場面も映り、面白いです。
プロデューサーがミケ猫を出せというと、いろいろな種類の猫が大画面にいっぱい現れるのですが、ミケはいません。
「これだけ猫がいるのに、ミケがいないのか!」
などと言っていると、 大統領が電話で白猫がいいと言ってるというので、仕方なく白い猫に決定され、少女の抱いているポテトチップ袋が白猫に変わります。
でも、ちょっと大きい猫で決して仔猫には見えませんでした。
少女役に抜擢された女の子が猫ではなくてポテトチップスの大袋をわたされてちょっとがっかりしたように「猫は抱けないの?」と聞いたりするところもあって、私は思わず
「そりゃあんまりよね」などと同感でした。

【その他の感想】
大勢のスタッフが大騒ぎをして、莫大な費用をかけて、ほんの数分の映像を作る様子が大笑いです。
プロデューサーの一声であっというまにスタッフが集まり、ストーリーやらイメージやらを次々いいかげんに考えて話を膨らませていく過程などもあって、なるほどそうやって映画を作ったりするのねと思うのですが、相当いい加減な思いつきでドンドン進んでいき、それでもプロデューサーは自分の才能に自ら自画自賛したりする場面があります。
映画製作者自身が自らの世界を皮肉ったり、からかったりしているような意味合いもあるのだと思いました。
バレたらまずい偽映像作りにあんな大人数でかかわって、極秘もないもんだと、見ている側は思います。
コメディ映画とは言え、本当にこんなことがあったとしたら、とっても怖いです。
いえ、エネミー・オブ・アメリカをみた時も思ったのですが、実際こんなこともあるのかもしれないという思いも強くしました。

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