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『時計じかけのオレンジ 』
1971年イギリス映画
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お勧め度   猫登場度
【監督】スタンリー・キューブリック    【主演】マルコム・マクドウェル(アレックス役)
【あらすじ】
治安が悪化したロンドンの都市で15歳の少年ギャング、アレックス(マルコム・マクドウェル)は、仲間達を引き連れて夜な夜な街で老人への暴力、強姦、乱交、破壊と暴れ廻っていた。
時には車で遠出した先で電話を貸して欲しいと偽って押し入り、乱暴を働く事もあった。
ある日、仲間の少年がアレックスに反抗し、乱暴をしに押し入った先で裏切りアレックスを警察に売ってしまった。
しかし刑務所でのアレックスは模範囚で、政府が行なうことになった凶悪犯を人工的に改造する治療法を受けることを自ら志願し第1号に選ばれたのだったが。
【猫の登場】
アレックスの悪行の現場となりここで警察に捕まるのですが、その家に沢山の猫が飼われていて、その犯行が行われる間、背景に猫が登場します。 多分全部で12匹くらいで長毛、短毛、種類はいろいろですが、半分が白猫です。
家主は中年の女性でレオタード姿で一人で体操をしています。
この映画に登場する家はどれもみな室内装飾などがとても斬新なのですが、この家の猫もその斬新なデザインのうちというような気もします。
アレックスの手当たり次第の暴力行為には映画と知りつつ、目を覆いたくなる思いでしたが、猫には手を出さなかったのだけが、すくいのような。
【その他の感想】
タイトルが変わっていますから、見たことはなくても、名前は知っている人が多いでしょうね。
私もこういう映画だったのかと、今更驚きました。
時代的な意味で今見ても驚く映画ですから、40年近い昔の公開当時の反響はそれはそれは、大きかったのではないでしょうか。
マークをつけちゃってますが暴力映画というものではなくて、風刺などのいろいろな意味をもった作品で沢山の賞を受賞したのもうなずけました。
室内装飾だけでなく衣装もかわってます。アレックスのメイクも片目だけ上下につけまつげをつけたりしているのですが、それだけでも、なにを考えてるのやらという、気味の悪い雰囲気を出す効果があるものだと感心してしまう。
(アレックスが蛇をペットにしているところも一役買っていると思うけど)
衣装で一番の驚きはアレックスの母親です。顔は普通のおばさんなのに家の中で真っ赤なエナメルのブーツとミニワンピースというファッション。
そのかっこうだけでも「やっぱり、母親にも問題あるんじゃないの」って思ってしまった。
「人の振り見て我が振り直そう」って、もう遅いか・・・にゃはは。
タイトルの意味がわからなかったのでネット検索したらここに出ていました。
ロンドンの下町俗語 で「なにを考えているか分からない変人」というような意味と、原作者アンソニー・バージェスが一時住んでいたマレーシア語では人間をorang(オランウータンとは森のヒトという意味)というそうで「時計じかけの人間(国家の奴隷)」という意味でもあるとか。

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