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『スコルピオ 』

1972年アメリカ映画
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お勧め度   猫登場度
【監督】マイケル・ウィナー    【主演】アラン・ドロン(ローリエ役)
【あらすじ】
殺し屋ローリエ(アラン・ドロン)は長年の友達であるCAI諜報部員クロス(バート・ランカスター)と一緒に、中近東某国首相暗殺の任務を果たした。
ローリエには、その後クロスも殺すように命令が出ていたがローリエにはそれができなかった。
クロスはソ連側の二重スパイだというのだが・・・・。
【猫の登場】
中近東某国首相暗殺を果たし、ローリエはパリの自宅に戻っていて、そこにクロスが行くシーンから始まりますが、ローリエは無類の猫好きらしく、猫を沢山飼っているみたいです。
猫の鳴き声がしてクロスがドアを開けると道案内のようにくろっぽい雉猫が先にローリエのベッドルームに入っていきます。
部屋には少なくても黒猫が3匹いました。
一匹はローリエにくっついて寝ていて、頭をなでてもらいます。
クロスのあいさつ代わりの最初のセリフが「たまには猫を外に出せ」です。
ローリエの返事が「そんなことしたら、娼婦みたいに死んでしまう」とかなんとか。
やっぱり、猫は女?って感じでしょうかね。
まあ、猫なら1人の男に何匹一緒にいても、もめごとにはなりませんけど。にゃはは
しっかし、こんなに沢山の猫を室内飼いしてて、殺しのお仕事に出かけちゃう時はどうするんでしょうかね。
きっと、ペットシッターを頼むのだろうなと、勝手に想像しました。

この後、ローリエが出かけた先で泊まるホテルの部屋に入ると何故かそこにも猫がいます。
長毛の白いペルシャですが、毛先がグレーっぽいのでチンチラシェーデットかと思うのですが、画面いっぱいに猫の顔のアップシーンがあり、その限りでは目にチンチラのアイラインはありませんでした。(どうでもいいって?にゃはは)
ホテルの客室に猫がいる訳はないので、この映画、かなり猫を意識して使ってる事は間違いありません。
部屋に案内した係りがあわてて、猫を部屋から出そうとしますが、猫好きのローリエは当然「そのままにしてくれ」と言います。
猫を自分の顔の位置まで持ち上げて、そのままの姿勢で映画を見ている側に振り向くアラン・ドロンさんは当時37才の超ハンサムで、非常に絵になります。

この部屋のシーンがこのあともありますが、必らずこの猫がチラッと映ります。
更に後半に、ローリエが恋人と一緒に野良猫保護センターのようなところに猫をもらいに行くシーンもあります。
ここでは、キジ、シロクロブチ、トラブチ、クロ等何匹も仔猫が映し出され、その中から、ローリエがシロ猫(頭のてっぺんにまだグレーの部分がちょこっと残っています)を選んで連れて行きます。
恋人が「ペットショップの猫にすればいいのに」というと
「野良猫が好きなんだ」と応えたりします。
ローリエの孤独な心境を表現しているのかもって思われました。
センターの人が料金は必要ないが、「野良猫募金をしていただければありがたい」というようなセルフもあります。
監督さん、きっと猫好きでしょうね。
でも、あんなに家に猫がいるし、留守ばっかりしてそうなのに、まだ飼う気?って思いました。

これで猫の登場は終わりかと思いきや、最後の最後にもう一匹、でてきました。
ラストを飾るのは、だいぶ薄汚れた感じの、はっきり野良猫風の大人のシロクロさんです。 からだはほとんどシロですが、シッポがクロでちょんと一箇所シロいのが印象的でした。
ローリエには猫だけが心の友だったのか、と思う悲しいエンドです。

【その他の感想】
こんなにも、ストーリーには直接関係ない猫を意図的に配してある映画も珍らしいです。
スパイ映画は007が代表的だと思うのですが、あちらは遊び満載の娯楽映画で大いに楽しめますが、このスパイ映画はちょっと重くて暗いです。
どういう人物関係でどんな指令がどうでているのかが、わかりずらかったです。
ハッピイエンドが好きな方には不向きですにゃん。

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