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『聖なる嘘つき』1999年アメリカ映画
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お勧め度   猫登場度
【監督】ピーター・カソヴィッツ      【主演】ロビン・ウィリアムズ
【あらすじ】
第二次大戦中のゲットー(ユダヤ人特別居住地域)に暮らすパンやのジェイコブは風に舞う新聞紙を追いかけて、夜間外出禁止令に違反したのでドイツ軍司令部に出頭せよと命じられます。
そこで偶然耳にしたラジオから流れたニュース「ロシア軍が近づいている」事を仲間に話した事から、ラジオを隠し持っているとみなに誤解されてしまいます。
司令部から開放され自宅に戻る途中、強制収容所送りの列車から逃げてきた10歳の女の子リーナに出会い、屋根裏にかくまうことになった、ジェイコブは、仲間やリーナに生きる希望を与えるために持ってもいないラジオのニュースが終戦の近い事を告げていると嘘をつき続けますが・・・・
【猫の登場】
猫はほんの2シーンのみの、チラッと出演です。
はじめの方のワンシーンにはキジトラ模様の可愛い顔がはっきり映ります。
ジェイコブ(ロビン・ウィリアムズ)がリーナを屋根裏に導く途中の階段に痩せたキジトラちゃんがいて、リーナが「猫がいるわ!」と嬉しそうに言うのですが、ジェイコブは「猫と遊んではいけないし、猫を食べてもいけない」などといいます。
「人間につかまるような猫なら病気に決まっているから」と厳しいゲットーでの生活状態が想像されます。
2回目の登場は、何処からか聞こえる「あっちへいけどらねこ!」と猫を追い払う言葉のあと、道をさっと走り去る姿が一瞬映るだけなので、同じ猫かどうか模様もはっきりわかりませんでした。
人間にとって厳しい状況の戦争中は当然、猫をはじめとする動物たちにもさぞかし厳しい状況だった事でしょうね。
【その他の感想】
ナチスにより痛めつけられたユダヤ人が嘘をつくことで生きる勇気を与えたという似た内容の映画『ライフ イズ ビューティフル』を思い出しました。
この映画の原作はユーレク・ベッカーの『ほらふきヤーコプ』だそうですが、この『聖なる嘘つき』の20年前くらいにも一度映画化されているようです。
ナチスの残忍さとユダヤ人のうけたひどい仕打ちを扱ったお話や映画は沢山あると思いますが、どれもみな見ると必ず涙とともに怒りが湧いてきます。
『ライフ イズ ビューティフル』も『聖なる嘘つき』も、どちらもラストは主人公がナチスによって射殺されてしまい、こんな事がきっとどんなにか沢山あったのだろうと想像され、怒り涙が止まらなくなります。
それでも2作ともエンディングはロシア軍の進出によるナチスの敗北を知らせる場面なので、映画を見る側も安堵感がおこり、ほっと胸をなでおろし明るい気持ちになって見終わる事ができます。

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