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『 ライフ・イズ・ミラクル』

2004年フランス/セルビア/モンテネグロ映画
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お勧め度   猫登場度
【監督】エミール・クストリッツァ     【主演】スラヴコ・スティマッチ (ルカ役)
【あらすじ】
1992年、ボスニアのセルビアとの国境に近い村に鉄道技師のルカは、家族とのんびり暮らしていたが、実は内戦が勃発していて、彼の生活にも内戦のための災いが襲い掛かり始めていた。
最愛の息子が徴兵されたのだ。
おまけに都会暮らしを恋しがっていたオペラ歌手の妻がハンガリー人のミュージシャンと駈け落ちしてしまう。さらに、息子が捕虜になってしまったという知らせを受ける。そんな時、息子と捕虜交換としてムスリム人女性のサバーハ(ナターシャ・ソラック)を人質として預かることになるのだが。
【猫の登場】
DVDジャケットに猫が登場している数少ない作品です。
羊の群れ、馬、アヒル、にわとり、犬、くま、ロバなど沢山の動物が登場しますが、猫はこのDVDジャケットに映っているシロクロ猫さん1匹だけです。
1匹だけですが、画面にちょくちょく映ります。
主人公ルカの家の飼い猫で始まってすぐ、遠景に登場します。
大きくてシロクロ模様がはっきりと左右対称(両手足、顔、おなかが白)の可愛い顔の猫です。
ただ、犬は名前を呼ばれたりしますが、猫はそういうシーンはありません。
犬とは違って、飼われているというより、勝手に暮らしているといった猫の特徴がちゃんと反映されているような気がしました。
このシロクロさん、色按配だけでも貴重な気がしますが、ものおじしないどうどうとした存在感といい、アップにもたえる上、犬とのとっくみあいや、鳩とのにらみ合いや人間とのからみなど、沢山の素晴らしいシーンを演じていて、まさに猫の名優です。 ルカの家や庭などのシーンには必らずどこかに映っていますから、猫さがしだけでも楽しめます。
【その他の感想】
始まってまもなく、「黒猫・白猫」を思い出したのですが、やっぱり同じ監督さんでした。
猫好きで動物好きな監督さんなのだとつくづく思いました。
ドタバタした雰囲気もきっとこの監督さんの持ち味なのでしょうね。
ちょっと信じられないようなエキセントリックで変な奥さん(精神的病気かもしれませんが)にはどぎもをぬかれましたが、ストーリーには直接は関係のない動物登場シーンは大いに楽しめました。
秀逸は失恋して涙を流しながら線路の上から動こうとしない自殺願望のロバさんの名わき役ぶりです。
動物の話ばっかりになってしまいましたが、この映画、ボスニア紛争中の実話が元になっているのだそうです。
公式HP: http://www.gaga.ne.jp/lifeismiracle/

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