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【監督】チェン・カイコー 【主演】タン・ユン(チュン少年役) |
【あらすじ】
中国の田舎町に住むリウは貧しい生活の中で息子を一流のヴァイオリニストにする事を夢見て懸命に働いていました。 13歳の息子チュンも母の形見というヴァイオリンを弾くのが得意で二人はコツコツ貯めたお金を持って、ヴァイオリンコンクールに出場するために北京へ行きます。 そこで著名な先生の個人指導を受ける事になり、北京で暮らし始めるのですが・・・・。 |
【猫の登場】
チュンの最初の先生となるチアン先生が猫を沢山飼っています。 リウ親子が最初にチアン先生の家に訪れる時も白い猫を抱いてドアから顔を出します。 いったい何匹、いるのかはっきりとはわからないのですが、5匹以上いる事はたしかです。 白やら黒やらブチやらいろいろな模様の仔猫が家の中の色々な場所で好き勝手に暮らしている感じで、(殆どが仔猫です)チアン先生の家のシーンには結構猫が画面に登場します。 この先生、独身で住まいにもみなりにも頓着をせず、汚い家で捨て猫を拾ってきては猫のためにミルクを温めたり、えさの配合に気を使ったりしています。 生活のために子供達にヴァイオリンを教えていますが、親には見限られるような風采の上がらない先生です。 出世や名誉より、音楽を愛していて、チュンの音楽的才能を認めながらもリウの望む息子を著名なヴァイオリニストにする力は自分にはないと自覚しています。 チュンが「先生は結婚しないの?」と聞くと昔の女性の思い出話をしたあとに、 「俺が結婚したら猫はどうなる」等と言います。 「猫好きな女性と結婚すればいいじゃん」と言ったのは、チュン少年ではなくて、私の独り言です。 あまりの家の汚さにチュン少年が掃除をして、猫たちをケージに入れてしまったのを見て、(この時、たしかケージに5匹くらいいました)チュンに 「おまえはファシストか。可愛そうに今出してやるから。」と言ってすぐに猫たちをケージから出してやると言った塩梅です。 お金や名誉を望まず心を大切にする人が捨て猫を育てているという設定は、私としてはとっても納得できました。 このチアン先生役の俳優さん、中国の映画を殆ど見ない私は始めて見たのですが、ボサボサ頭に着たきりすずめのさえない風体ながら、なんとなくセクシーでいいかんじなんて思ってしまったのは私が猫好きだからというだけではなくて、この方(ワン・チーウエンさん)千の顔を持つ二枚目と言われて、熱狂的ファンが多いんだそうです。(HP情報) |
【その他の感想】
この映画、私は大好きな映画の一つになりました。 私の大好きなハートがあふれた映画です。 音楽、特にクラッシックファンにはたまらないほど、全編に名曲が流れていて素晴らしいです。 主演のチュン少年役のタン・ユン君もヴァイオリンコンクールで監督が見つけたそうで、実際にヴァイオリニストを目指しているそうです。 中井貴一さんを小さくしてダサ〜クした感じの父親役の方も味があって、とてもいいですね。 父と息子の絆がテーマになっていますが、後半、チュンの出生の秘密が明かされるあたりからは間違いなくハンカチが必要となります。 |