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『私は猫ストーカー 』2009年 日本映画
お勧め度   猫登場度
【監督】鈴木卓爾        【主演】星野真里(ハル役)
【あらすじ】
イラストレーターの卵ハルは古本屋「猫額洞」でアルバイトをしています。
ハルは、仕事の合間に猫を追いかける猫ストーカー、ノラちゃんやどこかの飼い猫さんを追いかけて、写真を写すのが日課です。
【猫の登場】
猫ははたして何匹登場するのかと、数えてみようと思ったけれど難しかったです。
出演者(猫)として名前が明記されるのは古本屋さんの看板猫であるチビトム1匹だけですが、ざっと数えて30匹近い猫が次々、登場します。
これらは、すべて撮影現場となった谷中、根津、千駄木などで実際に暮らす、どなたかの飼い猫さんまたは野良猫さんたちだそうです。
一番最初に登場するのは黒猫さんで、ハルがほふく前進で近づいたり、後ろ向きで座ったまま、じわじわにじり寄る様子と、ハルの接近で止まったり、少し後ずさりする様子は、猫好きさんなら経験することが多いので
「そうそう、猫ってそういう反応するよな」
ってうなずきますね。
谷根千あたりには猫が多いらしいというのも、耳にしたことがありますけど、この映画を見て、本当なのねって納得です。
黒いの白いの茶色いのまだらなの、ミケにブチにサバトラにキジトラとあらゆる模様の猫さんが、中には長毛さんもいたりします。
唯一の役者猫であるチビトム(本名はタラオだとか)は可愛い顔のキジトラさんです。
鈴つきのシャーベットグリーン色っぽい首輪をして、たいがい本屋さんの机の上の赤い専用座布団の指定席に座っています。
本屋の奥さんがそばでタバコを吸うシーンがありますが、煙草のにおいにも動ずる事なく、指定席から動かないのにはちょっと、感心。
うちの猫なら多分、誰も煙草を吸わないから、慣れない臭いにびっくりして一目散に逃げ出すだろうな。
【その他の感想】
原作は浅生ハルミンさんの「私は猫ストーカー」ですが、本はハルミンさんが実際に猫を追いかけて出合った出来事のエッセイで、映画には、その中からいくつかのエピソードや登場した人の名前などが使われていました。
どうなるのだろうかと先が気になる事件が起きたり、びっくりするような出来事がおこるというようなストーリーらしきものは無く、ハルの日常や古本屋さんのご主人夫婦のちょっとしたもめごとでゆったりと進んでいくだけです。
事件らしいことと言えば、チビトムが家出して帰ってこないことくらいかしらね。
ラストあたりに首輪がはずれて落ちているのがクローズアップされ、外を歩くチビトムが映し出されますが、無事家に戻るのかどうかははっきりしないままエンディングです。
「猫が行方不明」をちょっとパクッた?って気がしなくも無いかにゃ。(猫が行方不明の方は、ラストにちゃんと猫が見つかって、すっきりしますけど。)
猫好きさんは猫を数えるだけでも楽しめるかも。
公式HP: http://nekostalker.jp/#/home

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