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【監督】ジョン・マッテン 【主演】グウィネス・パルトロウ(シェイクスピア) |
【あらすじ】
1593年のロンドンは女王様も熱狂する演劇ブーム。 ローズ座は、疫病の流行で閉鎖され、経営者は金貸しから厳しい借金の取り立てを受けていた。 頼みの綱は、若き劇作家シェイクスピアの新作コメディ。 しかしシェイクスピアはスランプに苦しんでいました。 一方、裕福な商家の娘ヴァイオラは、熱狂的な演劇ファンで芝居小屋通いの毎日。
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【猫の登場】
猫は黒光りした立派なこが1匹だけちらっとワンシーンだけです。 ジョン・ウエブスターと名乗る少年がオーデションに落とされた腹いせか、ヴァイオラが女だという事を密告したりするのですが、いつもねずみを何匹も持っていて、そのねずみにつられて、黒猫さんが登場します。 においをかぐだけで、猫の本来の姿とはいえ、手を出したり、噛み付いたりするシーンがなくて幸いでした。 |
【その他の感想】
時代劇と言うとチャンバラ映画を想像してしまいますが、これはまさに西洋の時代劇で、時代考証的な場面だけでも楽しめます。 分りやすかったのは歯を磨くのに棒のようなものを使っていました。 劇場もきっと大昔はこんなかんじだったのかもというセットで大勢の観客の服装なども、その時代に紛れ込んだような気分にさせてくれます。 シェイクスピアが戯曲を書く場面も沢山ありますが、羽ペンやインク壷も凝ってます。 インクで真黒なシェイクスピアの手が印象的です。 多分インクを乾かすためと思うのですが、調味料のように白い粉をかけたりしてました。 シェイクスピアが「ロミオとジュリエット」を書いたいきさつはきっとこんな事かもしれない(真偽の程は私にはわかりませんが)と納得してしまいます。 更にラストは「十二夜」の創作へとつながっていきそうで、興味深いものがありました。 きっと、シェイクスピアに詳しい人が見たら、もっとずっと面白いだろうと思うのですが、シェイクスピアの人となりを知らない私は、シェイクスピアってこういう人だったんだ、と面白がれました。 2時間を越える映画ですが、さすがアカデミー賞受賞作だけあって、最初から最後まで楽しめました。 |