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【監督】ポール・マザースキー 【主演】アート・カーニー(ハリー役) |
【あらすじ】
妻に先立たれた72歳のハリーは猫のトントとニューヨークのアパートに一人で暮らしていました。 区画整理の立ち退きを強いられ、長男家族にひきとられますが、うまくいかずトントをつれて、ほかの子供の住むシカゴへ向かいます。 飛行機で行くはずが、猫がいやがるということで長距離バスにしますが、これも猫のために途中で下車し中古車を買って(免許が切れているというのに)旅を続けます。 こうして、旅の途中で色々な出来事や人々に出会い、その時のハリーのやり方や考え方から、映画を見る側が色々な事を考えさせられます。 |
【猫の登場】
この映画はやはり猫と一緒というところに意味があると思いました。 ペットならなんでもというわけには行かない、猫でなければだめなのです。(独断と偏見?) そんな猫のトントはごくふつうの茶とら猫です。 タイトル通りハリーとトントは常に一緒なので、映画には出ずっぱり状態のトント君、ほとんど同じ1匹の猫ちゃんが演じたそうです。 そして、初主演でアカデミー主演男優賞をとったハリー役のアート・カーニーさんと一緒に動物界のオスカー「パッツイ賞」というのを受賞したそうです。 |
【その他の感想】
30年ほど前のアメリカの映画ですが、今の日本の老人問題(年金や子供との同居問題等)がそのままとりあげられているような感じです。 ハリーはとても素敵なおじいさんです。(ハリー役のアート・カーニーさんは当時55歳で72歳を演じたんだそうですが) 外見もなかなかダンディーですが、なによりも人間性が素敵です。 自分の考えをしっかりもって、年をとっても子供にたよることなく、そして自分の生き方を人に押し付ける事もなく、どんな相手でも尊重し生きる事を楽しんでいます。 私もこんなふうに年をとりたいにゃ。 |