最初のページに戻りにゃす 猫が出る映画の目次へとびます 恥ずかしにゃがら・・・よろぴく 至らぬ点などありましたら、こっそり教えて下さいにゃ


『ブリキの太鼓』1979年西ドイツ/フランス映画
(タイトルクリック↑でDVD紹介ページがひらきます)
お勧め度   猫登場度
【監督】フォルカー・シュレンドルフ    【主演】ダーヴィッド・ベネント(オスカル役)
【あらすじ】
汚い大人の世界を見て、自らの成長を3歳で止める決心をしたオスカルは、母からもらったブリキの太鼓を常に手放さず奇声でガラスを割る超能力を持っていた。
母の不倫や自殺、父親の殺される現場等、次々醜悪な場面を目撃しながら3歳のまま、冷静に時代を生き抜いていくオスカル。
第一次大戦後から第二次大戦までのナチスにより混迷し、終戦により大きく変化するドイツの町が、そこに生きるオスカルの眼を通して描かれている。
【猫の登場】
猫は数は結構何匹か登場するのですが、この映画ではほぼ、通行にゃんとしての役割のみです。
最初の登場はビルの窓から顔を出してラッパを吹く男性の肩に黒猫が乗っています。
オスカルの母親がつわりになって、魚ばかり食べるシーンがあるのですが道路に魚を投げたため黒猫が3匹とキジトラが1匹集まってくるシーンもあります。
この他、ただの通行にゃんとしてキジトラちゃんが1カット出演。
ラストシーンに女性(たんなる通行人)に抱かれたキジトラちゃんも登場します。
恐さ、不気味さが漂う映画だけあって、黒猫が多いです。
キジトラも黒っぽい仔ばかりで白っぽいのや白猫は登場しませんでした。
やっぱり、ただの通行にゃんではなくて、監督さんも猫の不思議な雰囲気がこの映画には必要と思われたのかも。にゃふふ。
【その他の感想】
原作は現代文学の傑作として知られるギュンター・グラスの同名の長編小説だそうです。(私は読んでないですけど)
タイトルだけは知っていましたが、心洗われるような名作ものかと思い込んでいました。
まさか、こんな内容とは!とびっくり仰天の映画でした。
実を言うと、作者がいわんとしていることがイマイチよく分らず終いでした。
子供が主役なんですが、かなりグロテスクな場面が多いので、子供には見せられません。お気をつけ下さいにゃせ。
初上映当時、相当に評判になったのではと思われますが、主役の子役(ダーヴィッド・ベネントさん) がすごすぎます。
どういうふうにすごいかは説明が難しいのですが、一目見ただけで異様な雰囲気が出ています。
彼は1966年生まれだそうなので当時13歳という事になるのですが、あの不気味さはただものではありません。
現在37歳くらいのはずですが、13歳ですでに名優の貫禄の演技を見せた彼がその後、さぞかし素晴らしい俳優になっているはずとネットで調べてみたのですがその後の作品は19歳のときの「レジェンド/光と闇の伝説」という映画に小人役で出演した事しか分りませんでした。
ご存知の方、教えてくださいませ。

1度でも見れば、生涯忘れられない映画になることは間違いありませんが、個人的には決してお勧め致しません。
はっきり言って気持ち悪いです。


戻る