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【監督】ティム・バートン 【主演】アルバート・フィニー(おとうさん役) |
【あらすじ】
ウィルの父親はウィルが子供の頃から信じられないような事を思い出話として話して聞かせる、お話名人で、周りの人を楽しませて人気者でしたが、息子のウィルだけは、そんなホラ話のような事ばかり話す父親がいやでした。 ウィルの結婚式の席上でも、そんな話をした父親が許せず、口論の後、3年も父親とは口をきかなくなっていたウィルですが、父親が病気で倒れたと連絡をうけ、妻とともに久しぶりに実家をおとずれます。 しかし、ベッドの中でも父親はあいかわらず作り話のような昔話をしていました。 ウィルの妻はそんな義父の、結婚にまつわる話を聞いて、すっかり感動しウィルに 「こんな素敵な話はもっと早く聞きたかった」などと言うのですが、ウィルは「ホラ話に決まっている」と自分の妻まで父親の話に感心しているのが気にいりません。 そして、「本当の話を聞かせてほしい」と真剣に父親と向かいあい、真実を知るために父親が昔、尋ねた街や家をおとずれるのですが・・・・ |
【猫の登場】
父親の昔話の中で、魔女の右目に自分がどんな死に方をするかが写るというので、それを見に行ったという話があるのですが、その回想シーンの魔女の家に行く場面で、ギャーという鳴き声がして黒い猫が2回、目の前を横切るのが、猫の最初の登場です。 魔女に猫はつきものというわけですが、後々、この魔女の家だと父親が話した場所を息子が訪れるシーンがあるのですが、そこには、お父さんを慕う女性が住んでいて、何匹か、はっきり数えられないほどのいろいろな猫が結構沢山登場します。 またこの女性がラストの方で死んでいくお父さんを見送る時、キャリコのペルシャを抱いて現れるシーンもあります。 もう1箇所、猫が登場するシーンは、おとうさんが若い頃、サーカスで仕事をしていたという話をするのですが、そのサーカスの出し物に猫のショーがクローズアップされます。
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【その他の感想】
女の私には本当のところは、きっとわからないのかもしれませんが息子と父親の関係というものは永遠のテーマなのでしょうね。 この映画でも、父親はセールスマンで成功するタイプ、息子は真実を追究するジャーナリストという設定でタイプがまるで違っています。 他人同士でも、価値観が違うと理解に苦しむということがよくありますが、肉親となると、そこにお互いの愛憎のようなものがからみ、こじれてしまう事もあるわけですが、ビッグ・フィッシュの中の父と息子には、根底に深い愛情があるため、最終的に理解しあえます。 そこに大きくかかわるのは、やはり妻であり母親である女性です。 ジェシカ・ラングさん演ずる母親はとても綺麗で年齢相応なふけ具合の父親からすると、ちょっと若過ぎない?ってかんじですが、常に夫の話をにこやかに聞き、男たるもの、こういう女性を妻にめとるべし、と思わざるをえませんでした。 (反省・・・・口だけですが) |