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【監督】キャロライン・トンプソン 【主演】ガートルード・リンツ |
【あらすじ】
動物好きな大富豪夫人は広いお屋敷で沢山の動物と一緒に暮らしています。 チンパンジーが実の子供のような生活です。 そこへ医者もさじを投げたようなひ弱な生まれたばかりの赤ちゃんゴリラもつれてきて、献身的に面倒をみます。 夫人の愛情で元気になったゴリラはバディと名付けられ家族の一員として成長します。 しかし、大きくなると野生が目覚めはじめ、太鼓の音や雷に反応して暴れるようになってしまいます。 大好きな母親のような夫人にさえ、暴力をふるうようになり、悲しい別れを決心せざるをえませんでした。 |
【猫の登場】
猫は茶とらの仔猫が3匹映し出されますが、その後その親猫のような茶とらが籠に入っていて、チンパンジーがその猫をとりだし、ズボンの中に入れてローラースケートなんかするシーンがあります。 4匹のチンパンジーはとにかく芸達者で人間みたいです。(乗馬シーンもあります) だって、猫をだっこするんですよ。(猿にだっこされてる猫もスゴイ!) チンパンジーが猫を抱いているのを見てゴリラが驚き、それを見た猫も驚いて逃げ出し、それをまた犬やアヒルが追いかけるというシーンがあります。 猫の登場はそれくらいです。 なんと言っても、主役はゴリラですから。にゃはは。 |
【その他の感想】
このお話は1920年代に実在した大富豪夫人の実話だそうです。 映画の中にもそんな場面があるのですが、夫人はチンパンジーをつれて映画を見にいったりしたそうです。(チンパンジーもきちんと正装していました) 1933年のシカゴ世界博覧会では実際に夫人のチンパンジー達は達者な芸を披露したようです。 映画でも博覧会シーンがひとつのメインになっていますが、そこで一緒に行ったバディが太鼓の音に反応して檻をやぶり暴れだしてしまいます。 これが野生を呼び覚ますきっかけになり、だんだんと別れを考えないわけにはいかなくなり、実際には、広大な土地に沢山の動物が自然のままで住める場所を作り、バディはそこに放されたようです。 夫人の身に付けていた赤い布を首にかけて、その自然の中に振り向きながら入っていく姿はジーンとして、多分だれでも涙ものだと思います。 この映画で感心するのは、きぐるみゴリラがほんもの?と思うほどの動きをすることです。スタッフは随分動物園に通ったみたいです。 沢山の動物を飼っている富豪夫人のお話だというので、それなら絶対に猫も飼っているはずと借りてきたビデオですが、勿論夫人は猫も飼っていたのですが、夫人が飼っているというより、チンパンジーが猫を飼っているといったかんじでした。 広い敷地に住む犬、馬、あらいぐま、はと、かめ、はりねずみといろいろな動物がいっぱい出てきます。 ゴリラだけは着ぐるみですが、あとの動物はみんなホンモノですから、撮影はきっと大変だった事と思います。 バディは54才まで生き、これはゴリラの長寿記録なのだそうです。 |