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『或る夜の出来事』1934年アメリカ映画
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お勧め度   猫登場度
【監督】フランク・キャプラ    【主演】クラーク・ゲーブル(ピーター役)
【あらすじ】
富豪の娘エリーは結婚に反対して娘を閉じ込めた父親から逃げ出し、婚約者のいるニューヨークへ向かうバスの中で、新聞記者のピーターに出会います。
父親の捜査から逃げる為乗ったことのない長距離バスを選んだものの勝手のわからない事ばかり。
いあわせたピーターが彼女をかばった事から2人の関係がはじまります。
新聞で、エリーの逃亡を知ったピーターは、彼女を助けながら同時にスクープを狙いますが・・・。
【猫の登場】
猫の登場はストーリーにはまるで関係ありません。
結婚式から逃げ出した後エリーはピーターとモーテルに泊まっているらしいのですが、実際は画面に映されず宿のおかみさんが猫を抱きながら夫婦で泊り客ピーターとエリーの噂話をしてその様子を想像させるというしゃれたラストシーンになっています。
シャレたラストシーンに猫は必要不可欠な小道具と名監督フランク・キャプラさんも考えたのではなかろうかと、かように考えた次第です。にゃはは。
【その他の感想】
とにかくピーター役のクラーク・ゲーブル様が素敵です。
外見も勿論ですがちょっとくだけた悪っぽいしぐさとか、エリーに対する毅然とした態度とか、さりげない優しさとか、すべてがかっこいい!。キャ〜ッ!
「風とともに去りぬ」のレッド・バトラーも素敵でしたが、あれより5歳若い、クラーク・ゲーブルという事になります。
エリー役のクローデッド・コルベールさんは役柄からか最初は「なんだかちょっと思ったより年齢が行ってるみたいだし、なまいきそうだし、それほど美人じゃないんじゃない」などとつっこみぎみで見ていましたが彼女がだんだんとピーターに惹かれてくるとなんだか「結構、可愛いじゃん」と思えてきました。
有名なヒッチハイクシーンで見せた足はさすが素晴らしく綺麗でした。
なにしろ70年前の映画ですから、画面もくっきりしていなかったりして、始めのうちはたいして面白くもないのですが、だんだんと盛り上がってきます。
後半は展開が早く目が離せなくなります。
「結婚式で花嫁が逃げ出す」というシーンがこの映画にもありますが、現実にあったら困る事ゆえ、かなりハラハラしながらも、「そうこなくちゃ!」なんて非常識に逃げ出す花嫁に加勢したくなったりしました。
普通なら花嫁に逃げられた花婿に同情するところを、「高額な慰謝料もらえてよかったにゃん」なんて事まで思っちゃいました。 にゃはは。
このお話は勿論ハッピーエンドなのですが、それは父親が娘の結婚に反対していたわけではなくて、結婚相手に反対していたからという事が後半になってわかります。

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