『N.Y.式ハッピー・セラピー 』 2003年アメリカ映画 (クリック↑でDVD紹介ページがひらきます) |
【監督】ピーター・シーガル 【主演】アダム・サンドラー(デイブ役) |
【あらすじ】
いじめられっ子だったデイヴは大人になっても恋人のリンダも心配するほど言いたい事が言えない気の弱いタイプです。 職場でもストレスがたまることばかりです。 出張の飛行機内で、自分の席を違う人に占領されていても、文句も言えずひきさがってしまいます。 そんな時、隣があいているからここへいらっしゃいと声をかけてくれた男性(ジャック・ニコルソン)がいて、その席に坐ったのが、悪夢のようなとんでもない事態のはじまりでした。 |
【猫の登場】
レンタルDVDジャケットには、デイブ役のアダム・サンドラーさんが猫と一緒に映っています。 登場するのはその猫ちゃん1匹ですが、一度見たら、2度と忘れる事はないと思われるほど、かなり強烈なキャラの猫です。 デイブはペットの洋服のデザインなどがお仕事のようで、今はデブ猫のための洋服を考えていて、モデルのチャトラのデブ猫ちゃんが、デイブの職場のデスクにいます。 最初は紫系のまぜまぜニットのセーターにおそろいのベレー帽という姿で登場します。 太りすぎで動けないからではと思うのですが、セーターを着せられて帽子を首にリボンで結ばれても、いやがらずにじっとしています。 超オデブさんですが、お顔は超プリティで、体の動きはなくても、くりくり目の表情でなかなかの役者ぶりで、一見の価値があります。 名前はミートボールだそうで素晴らしくぴったりなネーミングに関心しました。 殆ど動かないのかと思いきや、オフィスの中で自由に放し飼いされているらしく、デイブの入ったトイレにまでやってきて、普通なら足音がしないのが猫なのに、オデブゆえか、人が来たかと勘違いされたりするシーンもあり、この時も洋服を着せられたこっけいさときょとんとした可愛い顔に癒されます。 デイブの仕事机の前にはミートボールの大きな写真が貼ってあったり、コンピューター画面にも映し出されたりします。 終わり頃のオフィスシーンにもう一度登場しますが、このときは衣装変えされて、まっかなフードつきトレーナーを着ています。 デイブのライバルにはハーッと威嚇したり、何度かミートボールちゃんのアップが合間にあって、表情が面白く、貴重なデブ猫俳優として、是非ほかの映画でも活躍して欲しいと思いました。 |
【その他の感想】
人気者のジャック・ニコルソンさんがこれまた、濃いキャラの精神科医で登場して、ごく常識派のデイブと好対照なのですが、「ちょっとそりゃあんまりだぜ!そこまでするかよっ!」と何度もツッコミを入れずにはいられませんでした。 精神科医だというのに、とても正気の沙汰とは思えないことばかり言ったりやったりするので、偽医者じゃないの?と思ってしまいました。 コメディ映画ならではのやりすぎちゃうんかい状態が、ずっと続きます。 映画とはいえ、デイブがあまりにも可愛そうになったり、そこまでされてなんで怒らないのかとイライラさせられたりします。 「怒り抑制セラピー」というのを受けなければいけないはめになり、強烈なキャラの患者が何人か登場しますが、ごつい外見のオカマさんが面白いです。(私オカマ好き) お話はあれよあれよと、とんでもない方向にズンズンすすんでしまうのですがラストでホッとさせられます。 |