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『007美しき獲物たち』
1985年イギリス映画
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お勧め度   猫登場度
【監督】ジョン・グレン    【主演】ロジャー・ムーア(ジェームス・ボンド役)
【あらすじ】
今回の007の任務は英国が開発したマイクロチップを奪った犯人たちを調べ、悪事を阻止する事。
どうやらKGBとエレクトロニクス産業の社長ゾリン(クリストファー・ウォーケン)が関わっている事が判明する。
若くハンサムで頭脳明晰なゾリンは石油で大儲けをし、勢力を拡大していたが更に所有する競走馬が次々競馬で優勝し、これによっても巨額の富を得ていた。
ボンドはゾリンの屋敷に種馬オークションの顧客に扮して潜入するが、ゾリンの最終目的はサンフランシスコのシリコンバレーを破壊して、電子科学の分野を独占し、世界を征服しようという、大規模な空恐ろしいものだったのです。
【猫の登場】
「美しき獲物たち」は007シリーズの今までの20作品の中で唯一、ボンドと猫のからみがあります。
登場する猫は悪の黒幕が可愛がる、かの有名なまっしろなチンチラペルシャではありません。
今回のボンドガールである、タニア・ロバーツが演じるステイシー・サットンが素晴らしいお屋敷でヒマラヤンと2人(?)で暮らしています。
祖父の研究した地質資料などをゾリンに提供するなど、巨額な小切手で買収されかかっていたステイシーはボンドにゾリンの正体を聞き、小切手を破り捨てて、ゾリン打倒に協力するのですが、何度かボンドとともに命を狙われます。
ステイシーの屋敷のシーンに何度か立派なヒマラヤンが登場します。
ステイシーを守ろうと、椅子でうたた寝するボンドのひざの上にこのヒマちゃんがライフル銃と一緒に乗っているシーンが20作品の中の唯一のボンドと猫のツーショットです。
【その他の感想】
007シリーズを20作品、次々続けて見たのですが、この作品が一番印象に残りました。
勿論、ボンドと猫のからみがあったからという理由もあるのですが、なんと言っても、ゾリンの愛人で用心棒的存在の黒人女優メイ・デイ役のグレース・ジョーンズの存在感がものすごくて、どぎもを抜かれた事が大きな要因です。
音声解説などで彼女がファッションモデルだということがわかりましたが、奇抜なメイクとファッションもさることながら、アクションも素晴らしく、登場シーンは釘づけになりました。
エッフェル塔からダイビングするシーン(当然実際はスタントですが)と、最後にゾリンに見捨てられた事を知って、ボンドの味方となり、爆破を食い止めるため命を投げ出すシーンは特に印象的です。
この回では悪の手下として、ほかにも若くて綺麗で強い女性が何人か登場します。
007シリーズは回を重ねるごとに強い女性が登場し、確実に女性像にも時代的変化が反映されていますね。

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